概要
八岐大蛇の演目で知られる。夜通し舞う地域の芸能。
解説
石見神楽(いわみかぐら)は、日本の神楽の様式のひとつ。島根県西部(石見地方)と広島県北西部(安芸地方北部)において伝統芸能として受け継がれている。日本神話などを題材とし、演劇の要素を持つ。 起源については諸説あるが、石見地方において室町時代後期には既に演じられていたと言われ、田楽系の神楽である大元神楽をルーツとし、出雲流神楽(佐陀神能)・能・狂言・歌舞伎などが影響を与えて演劇性を増し、現在の石見神楽が形成されたとされる。 その後広島県北西部へと伝わり、各々の地方において独自の変化を遂げている。現在では、広島県北西部での神楽を『芸北神楽』『ひろしま安芸高田神楽』と呼んで区別する場合もある。また戦後、野村砂男によって北九州に伝えられた石見神楽は北九州地域の気質に合う形に変化した『折尾神楽』となり地域の郷土芸能として定着している。 1979年、前述の大元神楽が国の重要無形民俗文化財に指定されたほか、各県各地多くの神楽が県または市町村の無形民俗文化財に指定されている。2017年には高円宮殿下記念地域伝統芸能大賞を受賞。2019年5月20日には、石見神楽(および15の構成文化財)が日本遺産に認定された。 また、石見神楽から派生した、島根県西部の石見地方から山県郡全域に伝わった「旧舞」と言われるものと、石見地方から高田群を経て終戦後に伝わった「新舞」と言われるものとが北広島町東部で合流し、「芸北神楽」と呼ばれこの地方の民俗芸能として伝承されている。石見神楽とは違い、芸北神楽は秋の実りに感謝し、奉納する舞いに神話や伝説を取り入れて神楽化したものである。 七座(神楽面なしで舞う、清めや祓いの採物舞)と神能(神話劇、能舞)とが整然と分かれず、演劇性・エンターテインメント性を強めた大衆的な芸能として発展している。一般的な神楽のイメージとは一線を画した「軽快かつ激しい囃子と舞い」が特徴で、盛んな石見地方・ 広島県北西部では子供から高齢者にまで幅広く人気がある。 石見神楽はもともと、収穫期に自然や神へ五穀豊穣を感謝する神事として、氏神社において夜を徹して朝まで奉納されるものだったが、現在はこの奉納神楽に加え、地元ほか各地で行われる定期上演、競技会(競演大会)、祭りや民間各種イベントなどでも披露されている。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
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