概要
猫が人より多い島。漁師が鼠を捕る猫を大切にしてきた。
解説
田代島(たしろじま)は、牡鹿半島の西側にある島である。宮城県石巻市に属す。島の面積2.92平方キロメートル、島の周囲11.5キロメートル、人口54人(住民基本台帳人口2022年3月末日)。島には大泊と仁斗田の2つの集落がある。「猫の島」と言われるほど多くのネコがここに生息している。 田代島は三陸海岸の南端に当たる牡鹿半島の西側にあり、石巻市の中心市街地とは約17キロメートル離れた位置にある。三陸復興国立公園に含まれている。田代島の南東には、田代島と同じく有人離島である網地島が浮かんでいる。 島の北東部分に大泊、南東部分に仁斗田の集落と港がある。仁斗田と大泊は道なりに2キロメートルほど離れている。両者を結ぶ舗装道路の他に、島の西部を回る細い舗装道路がある。道路からの眺望は樹木によって遮られ良くないが、歩いて2時間から3時間で一周することが可能な広さである。西側に休憩用の東屋があり、その周辺からは石巻市街までの眺望や、海に沈む夕陽を望めることができる。 島の気候は温暖であり、寒暖の差は少なく、冬季の月平均気温は0度以下にならない。島内では温帯の常緑広葉樹であるタブノキの大木が見られる。 行政区画としては、田代島は1889年(明治22年)より牡鹿郡荻浜村であり、1955年(昭和30年)に荻浜村が石巻市に編入合併されてからは同市の一部である。 田代島の名称の由来は諸説ある。田代とは開墾して水田になるという意味で、開墾の希望によるものという考察がある。また、江戸時代の仙台藩の地誌『奥羽観蹟聞老志』によれば、「多曝島」の字をあて、波浪が島の断崖にうちよせる様子があたかも白い練り絹を日光にさらすようにみえることから島名が名付けられたという。 昭和30年代には約1,000人の島民が居住していた。2005年(平成17年)国勢調査では、平均年齢71歳、高齢化率82パーセントであり、限界集落である。 仁斗田には縄文時代の人々の活動痕跡である貝塚が残っており、仁斗田貝塚として宮城県指定史跡となっている。アワビやサザエなどの貝類、土器、石器、漁具がここで見つかっている。 江戸時代、田代島では大謀網(だいぼうあみ。大型の定置網。)を用いた漁業が営まれ、これによりマグロやタイが獲られていた。また、田代島は網地島と共に仙台藩の流刑地でもあった。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
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