概要
1月に山全体を焼く。33ヘクタールが炎に包まれる。
解説
若草山(わかくさやま)は、奈良県奈良市の奈良公園の東端に位置する標高342 m、面積33 haの山である。毎年1月に山焼きをすることで知られる。 なだらかな山腹が芝に覆われており、奈良を代表する景観の一つである。山頂には古くから知られる鶯塚古墳(前方後円墳)があり、「鶯山」とも呼ばれる。また、菅笠のような形の山が三つ重なって見えることから俗に「三笠山」とも呼ばれ、ユネスコの世界文化遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つの春日山原始林のある御蓋山と混同されてきた。さらには「かつて若草山の正式名称は三笠山だった」と言われることがあるが、これは俗説である。江戸時代に南都八景の一つとして 「三笠山雪」 が挙げられていたが、これは若草山の芝の上に積もる雪が真っ白に美しく見えることによる。 山頂からは180度の眺望ができ、奈良盆地〜京都盆地一帯を、天気が良ければ紀伊山地・和泉山脈・金剛山地・信貴山〜生駒山・六甲山・北摂山地・丹波山地を見渡せる。 山頂から見る奈良の夜景は、新日本三大夜景のひとつに認定されている。 既述のとおり山は三段になっており、下段からそれぞれ一重目(標高270 m)、二重目(標高308 m)、三重目(標高342 m:頂上)とよばれており、麓から頂上まで若草山登山道が整備されている。登山道は入山料が必要で、麓に南有料ゲート、北有料ゲート、二重目と三重目の間に二重目料金所が設置されている。 若草山は芝に覆われている。この芝はノシバ(日本芝の一種)と呼ばれる日本固有のシバで、近畿では若草山付近が唯一の自生地とされる。ノシバの種は堅い殻に覆われており、シカがシバの葉と共に種を食べても、シカの歯と胃液による消化などから堅い殻が種を守る。ただ守るだけでなく、シカの胃に入ると、胃液と体温(40度程度)で殻は速やかに溶けて発芽できる状態になり、未消化の種は糞とともに山に散布されることにより、ノシバは発芽する。このサイクルを繰り返し、古来よりこの地で生息してきた。このため、若草山のシバの生育には自然状態ではシカの存在が不可欠である。また、ノシバの葉や茎は踏まれても問題ないが、土壌が人に踏み固められると、固い土が根の生育を著しく阻害するために、シバは枯れる(このため、仮にシバを薬品処理して発芽させても、土壌の管理ができなければ、芝の保護生育は望めない。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
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