古着が、ファッションの10分の1になる
世界のリセール市場
古着は、いつのまにか「エコな選択肢」から「ふつうの市場」になりました。規模の数字を見ると、その移り変わりがよくわかります。
1,970億ドルという規模
ThredUpの「Resale Report」によれば、2023年の世界全体の中古衣料の売上高は前年比18%増の1,970億ドルで、過去最高を記録しました。
さらに、2025年には古着がファッション市場全体のおよそ10分の1を占めるとされ、2028年までに3,500億ドル規模に達する見通しが示されています。
何が押し上げているのか
- オンラインの再販プラットフォームが普及したこと
- 中古衣料に対する消費者の抵抗感が下がったこと
- 個人間での売買モデルが広がったこと
- 真贋の鑑定や品質検証の仕組みが整ってきたこと
最後の項目が、実は効いています。中古市場がふつうの市場になるためには、「これは本物か」「状態はどうか」を買う前に確かめられる必要がありました。その部分が整った結果、価格帯の高い商品も流通するようになっています。
循環としての意味
リセールは、素材に戻さずにそのまま次の人へ渡す方法です。繊維に分解してつくり直すリサイクルよりも、必要なエネルギーは小さくて済みます。日本の衣類のマテリアルフローでも、リユースは18.1%を占めていました。
一着を長く着ることと、次の人に渡すこと。どちらも同じ方向を向いています。市場が育つというのは、その受け渡しがしやすくなるということでもあります。
参考:ThredUp「Resale Report」
——Value Village編集部