概要
巨大な奉燈が夜の町を練る。日本遺産に認定。
解説
能登キリコ祭り(のとキリコまつり)は、石川県の能登半島各地で行われる祭りである。 切籠(キリコ)または奉燈(ほうとう)と呼ばれる切子灯籠が使われる。高さが10メートルを超える巨大なキリコもあるが、4メートルから6メートルのものが主流で、20人前後が1台のキリコを担ぐ。地域によって御明かし(おあかし)とも呼ばれる。市街地を練り歩き、御旅所(多くは水辺や広場)に渡御し神社に戻るのが一般的で、祭りによっては海上を渡御するものもある。 主に7月から9月に掛けて夏祭り・秋祭りとして、能登半島の約200か所で行われており、疫病退散または大漁・豊作を願って始まったものが多い。 キリコ祭りは江戸時代の発祥とされ、由来は祭りによって異なるが京都の祇園祭に由来または夏超しの神事に由来するものに分けられる。祭りの歴史は伝承にとどまるものもあり、文献による記録はそう多くないが、1647年(正保3年)の輪島住吉神社の祭礼定書にキリコのことが書かれている。 1997年(平成9年)12月4日、「能登のキリコ祭り」として国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択された。 2015年(平成27年)に放送されたNHK連続テレビ小説『まれ』では、土屋太鳳が演じる主人公がキリコを担いで祭りに参加する場面がある。また、同年4月24日には、「灯り舞う半島 能登 ~熱狂のキリコ祭り~」の名称で文化庁による日本遺産に認定された。 近年は過疎化に伴い担ぎ手が不足している地域があり、宝立七夕キリコ祭りでは2019年(令和元年)より、開催日をそれまでの8月7日から8月第1土曜日に変更した。また、2024年に発生した能登半島地震と能登半島豪雨の影響で、同年の開催を断念したり規模を縮小したりした祭りが多数に上ったことから、石川県は翌2025年度よりキリコの担ぎ手や運営スタッフのボランティアを募集する制度を創設した。 キリコは、代表的な形としては背が高い直方体状の行灯で、前面中央部には漢字3文字で表した「キリコ吉祥文字」と呼ばれる地区ごとの願いや祈りを込めた文字を配し、「後美人」と呼ばれる背面には武者絵や風景画など様々な絵が施されている。上部は切妻屋根の構造で、提灯や御幣などの飾りが付けられている。ただ実際のキリコの形や大きさはその地区・地区により様々である。中には青森ねぶたにも似た曲線状のものも存在する。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
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