概要
鹿革に漆で模様を置く。武具の技が装身具に転じた。
解説
印伝(いんでん)とは、印伝革の略であり、印傳とも表記される。鹿の皮をなめして染色を施し漆で模様を描いたもので、武具や袋物などの製造に用いられる技法である。 名称は「インド(印度)伝来」にちなむとされる。 鹿革と日本人の関わりは古く、奈良時代には皮革加工の技術(なめし、燻煙、染色)が進歩し、貢物として鹿革製の武具や装飾品が献上された。奈良時代のものとされる東大寺蔵の国宝「葡萄唐草文染韋」も鹿革を燻煙して製造され、正倉院宝物庫にも鹿革製の武具や馬具、履物などが収められている。 16世紀から17世紀にかけての南蛮貿易では、オランダ東インド会社から「應帝亜革(インデヤかわ)」と呼ばれるインド産の装飾革が伝来した。 印伝または印傳の名称は、江戸時代(寛永年間)に日本へ来航した外国人から、インド産の装飾革が江戸幕府に献上された際に名付けられ、のちに日本で国産化した製品が「印伝」と呼ばれるようになった。 印伝の技法は、昔は馬具、武具や甲冑の部材、胡禄(ころく、矢を入れて携帯する容器)、胴巻(どうまき、盗難を防ぐため金銭や貴重品を腹に巻き付け携帯する帯状の袋)、革羽織、巾着、銭入れ、煙草入れなどの製造に用いられ、現代では札入れやがま口、下駄の鼻緒、印鑑入れ、ハンドバッグ、ベルト、ブックカバーなどの製造に用いられる。 甲州印伝(こうしゅういんでん)とは、山梨県の伝統工芸品。鹿革を原料とし、漆で紋様を付けることを特徴とする。 印伝は、江戸時代には日本各地で製造されていたものの、他産地では失伝したとみられ、製法が現存するのは甲州印伝のみで、現代では山梨県の伝統工芸として残る。甲州印伝の起こりは、山梨県で漆置きによる紋様付けが始まった1710年(宝永7年)頃とされる。 甲州印伝は、鹿革を煙燻し黄褐色に染める「燻(ふすべ)」、型紙を使用して漆を置く「漆置き」と顔料で模様を付ける「更紗(さらさ)」、などの技法で模様付けされた後、縫製して製品に加工する。 甲州印伝は、1987年(昭和62年)4月に経済産業大臣指定伝統的工芸品に認定され、1994年(平成6年)10月に山梨県郷土伝統工芸品に指定されている。 姫路白なめし革細工 - 牛革を用いた伝統工芸品 甲府買物独案内 - 江戸時代の甲府のガイドブック やまなしの美技 - 甲州印伝 - 山梨県
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
出典 ja.wikipedia.org ↗旅の前に知っておくこと
世界の質問箱から、この資料に関係する疑問を3つ。
同じ場所の別の資料
同じ県の美術・工芸
訪問前の確認・参考資料
原資料を掲載しています。営業時間、見学可否、料金、交通は最新の公式情報で確認してください。
この県の工芸・名品
この記述はValue Villageが公開情報をもとに自分で書き起こしたものです。転載はしていません。 対応言語:ja / en / zh
山梨県の Instagram 投稿(公式アカウントより)
この場所に結びついた投稿はまだありません。県の公式アカウントの投稿を毎分入れ替えて表示しています。