概要
日本最大の湿原。タンチョウが繁殖する。
解説
釧路湿原(くしろ しつげん)は、北海道釧路平野に位置する日本最大の湿原・湿地。面積は約2万6000haで、このうち中心部の7863haがラムサール条約登録湿地である。釧路湿原国立公園としての区域は2万8788ha。 釧路市、釧路郡釧路町、川上郡標茶町、阿寒郡鶴居村の4市町に広がる。 湿原の中を釧路川が大きく蛇行しながら流れている。湖の東側には塘路湖、シラルトロ沼、達古武湖、エオルト沼、ポン沼、サルルン沼が並ぶ。湿原の中にも小さな湖沼が点在するほか、泥炭層の小さな穴に水がたまって底なし沼状になった「やちまなこ」(谷地眼)が各所にある。 第二次世界大戦後の食糧増産政策とともに湿地帯の一部は開拓され、釧路川の直線化も実施されたが、川の流速が速くなったことが生態系に影響を与えた一因と考えられており再蛇行化する計画がある。 ヨシ-スゲ湿原が大部分を占める。スゲ属が大きな塊となったものは谷地坊主(やちぼうず)を呼ばれ、釧路湿原の名物の一つとなっている。このほかハンノキの林、ミズゴケ湿原もあり、食虫植物のモウセンゴケやコタヌキモが生育する。湖沼や河川にはヒシ、ネムロコウホネなど水草が見られる。湿原内と周辺で確認されている植物は約700種。 動物は鳥類が200種程度、哺乳類39種、爬虫類5種、両生類4種、魚類38種、昆虫類が約1100種確認されている。日本最大の淡水魚であるイトウ(サケ科)やキタサンショウウオなどの希少な動物も多い。人の活動が少なく餌が豊富なため、タンチョウやエゾセンニュウ、ベニマシコなどの多くの鳥類の繁殖地・休息地となっている。タンチョウは夏季、釧路湿原を含む道東各地で繁殖し、冬には釧路湿原へ戻ってきて越冬する。また、釧路湿原は一部の爬虫類、トンボ、イトトンボおよび植物の日本での唯一の生息場所である。 かつては不毛な土地と看做され、開発が試みられた。太平洋戦争後、一部が農地、牧草地や住宅地に転用され、湿原の面積は1947年には2.5万haだったものが、1996年には1.9万haとなり約2割少なくなっている。1951年には当時の北海道開発庁が『釧路泥炭地開発計画』を策定した。牧草地を広げることなどを目的とした河川の直線化による土地の乾燥化(湿地の消失)は、1980年のラムサール条約登録後もしばらく続いた。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
出典 ja.wikipedia.org ↗基本データ
指定:ラムサール条約登録湿地
出典 ja.wikipedia.org ↗旅の前に知っておくこと
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