概要
珪藻土を焼いた粉を下地に混ぜ、124の工程を分業で重ねる。日本の漆器で最も堅牢とされ、国の重要無形文化財。
解説
輪島塗(わじまぬり)とは、石川県輪島市で生産される漆器。国指定の無形文化財となっており、「輪島塗」は輪島漆器商工業協同組合の地域団体商標である。 木地に、生漆と米糊を混ぜたもので布を貼って補強する(布着せ)。生漆と米糊、そして焼成珪藻土を混ぜた下地を何層にも厚く施した「丈夫さ」に重きをおいて作られている漆器である。 伝統的工芸品に指定された際の通商産業省(当時)による輪島塗の要件は次のとおり(昭和50年5月10日通商産業省告示第172号)。 下地塗りは、次の技術または技法によること 木地に生漆を塗付した後「着せもの漆」を塗付した麻または寒冷紗を用いて「布着せ」をすること。 生漆に米のり及び「輪島地の粉」を混ぜ合わせたものを塗付しては研ぎをすることを繰り返すこと。 上塗りは、精製漆を用いて「花塗」または「ろいろ塗」をすること。 加飾をする場合は、沈金または蒔絵によること。 木地造りは、次のいずれかによること。 挽き物にあっては、ろくろ台及びろくろかんなを用いて形成すること。 板物または曲げ物にあっては、「こくそ漆」を用いて成形すること。 漆は天然漆とすること。 木地はヒバやケヤキ、カツラもしくはホオノキ、またはこれらと同等の材質を有する用材とすること。 これらはあくまで伝統産業の振興を目的とする法令「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に基づく伝統的工芸品としての輪島塗の要件である。これらを満たすことで類似品と区別するための「伝統証紙」が使用できたりするが、これら要件をすべて満たしたものだけが輪島産の漆器という訳ではない。 椀木地(わんきじ)の縁や薄く壊れやすい部分に、着せもの漆(生漆と米糊とを混ぜたもの)を接着剤に用いて、麻布や寒冷紗(かんれいしゃ)などの布を貼りつける。漆工芸における基本的な工程であるが、現在広く流通している漆器では省略されることが多く、輪島塗や越前塗、京漆器等の一部の漆器産地でつくられるものにしか見受けられない。 また、漆にフィラーを配合して作ったペースト状の下地材を何層にもわたってヘラ木で塗装していく工程を「本堅地(ほんかたじ)」といい、これも漆工芸における基本的な工程である。輪島塗ではこのフィラーに「輪島地の粉」と呼ばれる焼成珪藻土を用いるのが特徴である。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
出典 ja.wikipedia.org ↗基本データ
創建・開館:室町期 代表作・所蔵:地の粉を使う下地、124の工程、沈金と蒔絵 ジャンル:漆芸
出典 ja.wikipedia.org ↗旅の前に知っておくこと
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