概要
吾妻川がつくった渓谷。切り立った岩壁が続き、遊歩道が整えられている。
解説
吾妻渓谷(あがつまけいこく)は、群馬県吾妻郡東吾妻町から長野原町にまたがる吾妻川の渓谷。吾妻峡(あがつまきょう)という名称で国の名勝に指定されている(1935年12月24日付け)。 群馬県西部を流れる吾妻川は、長野県境の鳥居峠付近に端を発し、吾妻郡内を東へと流れ、渋川市で利根川へと合流している。上流から中流にかけて峡・渓谷を形成しており、その中でも特に知られているのが中流の吾妻渓谷である。吾妻渓谷は、吾妻郡長野原町川原湯から、東吾妻町松谷の雁ヶ沢橋あたりにかけての約4キロメートルの区間をいう。 地質は中新世の変朽安山岩・両輝石安山岩・凝灰角礫岩で、これらが吾妻川の流れによって侵食を受けたことで現在の地形が形成された。渓谷沿いの国道145号の旧道から川面までの高さは50メートル前後に及ぶ。川は屈曲し、瀬や淵、滝、奇岩など、変化に富んだ景観となっている。 周辺はカエデやクヌギ、イヌシデなどの落葉広葉樹林となっており、秋の紅葉の名所として知られる。おおむね10月中旬から11月上旬にかけてが見頃である。また、当地にはムラサキツツジ(ミツバツツジ)が自生し、春になると紅紫色の花が美しい。長野原町では町の花としてムラサキツツジが制定されている。 吾妻渓谷は近世以前、吾妻郡を東西に隔てる難所であった。交易が盛んになりつつあった江戸時代から開削が試みられ、1895年(明治28年)、野口茂四郎が私財を投じて野口新道(後の国道145号、現在は旧道)を開通させた。その後も鉄道(現・JR吾妻線)の敷設や八ッ場(やんば)ダムの建設、それに伴い水没する集落(川原湯温泉の温泉街など)の高台移転、鉄道の付け替え、バイパス道路(国道145号八ッ場バイパス)などの整備が進められている(詳細は個別項目を参照)。 吾妻渓谷の中で選りすぐった10か所の名所。 渓谷東端、ふれあい大橋・雁ヶ沢橋付近に位置する小さな丘。 猿橋付近、吾妻川左岸から突き出した台地。新緑の名所で、川向かいに白絹の滝を望むことができる。 猿橋付近、吾妻川左岸に高さ200メートルの岸壁が立ち並ぶ姿を屏風に見立てたもの。 鹿飛び橋付近、吾妻川右岸に位置する、七福神の布袋を思わせる高さ70メートルの大岩。 若葉台から紅葉台にかけての約900メートルをいう。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
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