概要
渋谷のスクランブル交差点に面する複合ビル。大型ビジョンや商業施設が入る。
解説
QFRONT(キューフロント)は、東京都渋谷区にある商業ビル。渋谷スクランブル交差点に面した渋谷駅周辺のランドマークの一つであり、建物脇には渋谷センター街入口がある。 QFRONT完成前、当地には東海銀行や渋谷宝塚劇場などが入る「峰岸ビル」(1960年竣工)があったが、渋谷スクランブル交差点前という好立地にかかわらず影の薄いものだった。渋谷をおひざ元とする東急百貨店グループにとって、同ビルの再開発は長年の課題だったが、800平方メートルに満たない中途半端な敷地面積が通常のショッピングセンター的な開発を阻んでいた。 1990年代に入り、東急グループの渋谷再開発(渋谷マークシティ、セルリアンタワー)の一環で、再開発計画が持ち上がる。三浦守東急百貨店社長から相談を受けたアール・アイ・エーの近藤正一は、この場所には、"看板仕上げ”の建物か、内部の動きが透けて見えるような半透明の真っ白な建物か、どちらかと思い、漠然とした建物イメージが固まってきたころ、東急ハンズの業態開発に参画した浜野安宏が、メディアやデジタル関連のテナントを集積させ、建物は、透明か半透明のファサードで巨大な映像とアートで覆い、形態を感じさせないようにすることを提案。加えて「グレーター・シブヤ」(拡大渋谷圏)構想を唱え、女子高生が闊歩する駅周辺に商圏を狭めるのではなく、近隣の商業集積エリアである初台、恵比寿、三軒茶屋、六本木という半径3キロメートル圏まで拡大、そこに台頭するデジタル族という新しいターゲット層を取り込むという概念をひねりだし、浜野は総合プロデュースを手掛けることになった。 「不在建築」というコンセプトのもと建てられたQFRONTは、建物内部はラチス構造の無柱空間で、狭く変形した敷地ながら店舗面積を最大限確保。施工面では、敷地周辺の交通量や地下水が多量に出るという悪条件のなかで、地下鉄連絡通路との接続やダブルスキンなど、高い精度が要求された。 事業主は東急百貨店の子会社「札幌プラザ」(2003年に東急百貨店に吸収合併され法人解散)、運営はその子会社の「キューフロント」が行い、総工費は57億円だった。不動産は、親会社である東急百貨店が2002年に証券化し特別目的会社のキューエフ・アセット・ファンディングに信託受益権を売却。翌年9月、同社から東急リアル・エステート投資法人が信託受益権を取得している。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
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