概要
田辺湾に突き出た岬。潮が引くと平らな岩礁が現れ、生き物の観察ができる。
解説
天神崎(てんじんざき)は、和歌山県田辺市にある田辺湾北岸から突き出た岬。ナショナルトラスト運動の日本における先駆けとなった場所としても有名である。 天神崎は、和歌山県田辺市目良(めら)にある。地形的には田辺湾の北側の端に当たる。南側は田辺湾の北側、目良港があり、北側は芳養(はや)湾との境に当たる。また、北側には元島(もとしま)という小島があり、これより先の部分が天神崎と認識されている。付近は吉野熊野国立公園(田辺地域)の一部に指定されている(2015年(平成27年)9月24日に田辺南部白浜海岸県立自然公園を編入)。 岬は田辺湾と芳養湾の境界線上に海に突出している。岬を取り囲んで海岸を狭い道路が走っている。先端近くの道沿いには公衆便所が設置されている。 道路より外側は約21haの広い岩礁海岸になっている。岩礁は平坦な面(海食台)が広がり、入り組んだ輪郭を見せる。先端部の磯の中央には盛り上がって樹木の生えた部分があり、丸山と呼ばれている。満潮時には島になるが、干潮時には長時間にわたって陸続きである。よい目印となるため、遠足や観察会ではよく集合場所になっている。なお、丸山には灯台があったが、現在では廃止され、建物だけが残されている。 内陸側は岩の多い山林となっており、中央には最高峰の日和山(標高36m)がある。この山は、地元の漁師が出漁前にその日の天候を判断するのにこの山に登ったということからこの名が付いている。岩がちであるが、小さな谷が多く、谷間にはわずかながら水が流れる。かつてはこれらの谷にも水田があって、いくつかの溜め池も残っている。水田跡の一つは、現在では少し掘り下げられて田んぼビオトープ施設となっている。 気候は温暖である。 海は湾口に位置するため、比較的流れが多く、内湾的な部分と多少外洋の影響を受ける部分が見られる。岩礁性の生物が多く、春にはヒジキが多産し、収穫される。海岸線では見られないが、潜水すれば若干のサンゴ礁的な生物も見られる。 陸上では岩礁海岸の海岸植物群落からトベラ、ウバメガシを中心とする海岸林を経て、松林まで続く。部分的にはシイやタイミンタチバナ、ネズミモチ等からなる若齢の照葉樹林が混じる。谷間には湿地性の植物も見られる。動物では、熱帯系の昆虫であるオオキンカメムシ等も見られる。また、海岸ぎりぎりまでカスミサンショウウオが生息している。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
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