概要
アオダイショウの白化個体が定着した世界でも稀な例。
解説
岩国のシロヘビ(いわくにのシロヘビ)は、山口県岩国市に生息する白蛇である。この白蛇は遺伝によって白化が子孫の代にも受け継がれている。日本国指定の天然記念物(1972年指定)。 アオダイショウが白化したもの(アルビノ)である。アルビノは、突然変異によってメラニン色素を合成できなくなった生物であり、劣性遺伝のため通常個体との間にできた次世代(ヘテロ個体)では通常体色である。また、体色が白くて目立つため天敵に捕食されやすい。一般には自然下ではアルビノの出現は稀であり、ハツカネズミやシロウサギのように、飼育下で系統をコントロールすることにより維持される。 岩国のシロヘビの場合、人間の飼育下ではないにもかかわらず、高い頻度でアルビノが出現していた。これは、地域の人々が昔からシロヘビを神の使いとして特別で大切なものと扱ってきたのが理由であろうといわれている。 白ヘビが天然記念物に指定されたのは、1924年(大正13年)12月9日。当初は「白ヘビ生息地」として、今津地区(今津町)、麻里布地区(山手町など)および川下地区(旭町など)が生息地域として指定されたが、1972年(昭和47年)8月4日に「岩国のシロヘビ」という名称で生物としてのシロヘビ自体への指定替えとなった。 岩国市の中でも横山地区、今津町、山手町、旭町、車町、尾津町などで見られる。 アオダイショウのアルビノ自体は、岩国市以外の日本各地からも報告されている。ただし、それらは自然界で累代繁殖した実績のあるものではない為、天然記念物の扱いにはならない。 シロヘビが目撃されたもっとも古い記録は、『岩邑年代記』(がんゆうねんだいき)にある、1738年(元文3年)に横山地区の千石原にあった吉川邸の城門付近での、門番による捕獲記録である。 『錦川志』(にしきがわし)の1862年(文久2年)の年に関する記述には、錦川下流にあたる、現在は山口県道113号南岩国停車場磯崎線の一部として今津川に架かる橋(寿橋)の一帯にあった、岩国藩の米倉に2頭のシロヘビが棲みついており、よく見かけるとある。 この後、シロヘビは、今津地区の寿橋にあたる一帯に設置されていた岩国藩や毛利藩の米倉の米を狙うネズミを餌にして、繁殖していった。 1897年(明治30年)頃には、今津、川下、麻里府、室の木の各地区等、合わせて400ヘクタールの地域に棲んでいるといわれた。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
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指定:天然記念物
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