中国の化粧品規則を読む
2021年施行の監督管理条例(CSAR)
これまでEUの化粧品規則や米国のMoCRAを紹介してきました。今回は、世界最大級の化粧品市場の一つである中国のルールを取り上げます。
6章80条の新しい条例
中国の「化粧品監督管理条例(Cosmetics Supervision and Administration Regulation、略称CSAR)」は2020年6月に公布され、2021年1月1日に施行されました。全6章・80条からなり、約30年ぶりに化粧品の基本ルールを全面的に改めたものです。所管は国家薬品監督管理局(NMPA)です。
「特殊」と「普通」の二つに分ける
CSARの大きな特徴は、化粧品を二つに分けて管理することです。
- 特殊化粧品──染毛、パーマ、美白(しみ対策を含む区分)、日やけ止め、脱毛防止を用途とするもの、そして新しい機能をうたうもの。発売前に当局の「登録(注册)」が必要です。
- 普通化粧品──それ以外の化粧品。発売前の「届出(备案)」で足ります。
2021年以降に登録された特殊化粧品の登録証は、有効期間が5年とされています。また、新しい化粧品原料についても、リスクの程度に応じて登録と届出に分ける仕組みが設けられました。
制度の骨組み
・2021年1月1日施行、全6章80条
・特殊化粧品は「登録」、普通化粧品は「届出」
・製品を市場に出す登録人・届出人が、品質と安全に責任を負う
日本の制度と並べてみると
日本では、化粧品と医薬部外品(薬用化粧品)が法律上の区分として分かれています(区分のはなし)。中国の「特殊化粧品」は、日本の区分と一対一には対応しません。同じ用途の製品でも、国によって入る箱が違う。各国の制度を並べてみると、表示や手続きの違いがどこから来るのかが見えてきます。
参考:国家薬品監督管理局(NMPA)、中華人民共和国国務院「化粧品監督管理条例」
——Value Village編集部