世界の糖尿病は8億3,000万人
治療につながらない人が半数超
世界保健機関(WHO)は2024年11月、世界の糖尿病に関する新しい推計を公表しました。英医学誌ランセットに掲載された研究(NCD-RisCとの共同研究)にもとづくもので、1990年から2022年までの変化を国別に追ったものです。
32年で約4倍に
WHOのファクトシートによると、糖尿病とともに暮らす人は1990年の2億人から、2022年には8億3,000万人に増えました。有病率の上昇は、高所得国よりも低・中所得国で速く進んでいます。
WHOが示す数字
・糖尿病のある人:2億人(1990年)→ 8億3,000万人(2022年)
・30歳以上で治療を受けていない人:約4億5,000万人(糖尿病のある成人の約59%)
・未治療の人の数は1990年から約3.5倍に
「治療につながっていない」という課題
推計で特に注目されたのは、治療の届き方です。2022年に30歳以上で糖尿病のある成人のうち、約59%にあたる約4億5,000万人が治療を受けていませんでした。治療を受けていない人の数は1990年から約3.5倍に増え、その多くは低・中所得国に集中しています。
WHOは、糖尿病が失明、腎不全、心筋梗塞、脳卒中、下肢切断などにつながることを示し、2021年には糖尿病と糖尿病による腎臓病で200万人を超える人が亡くなったとしています。そのうえで、健康的な食事、定期的な身体活動、適正体重の維持、たばこを避けることを、2型糖尿病の発症を防いだり遅らせたりするための方法として挙げています。
関連する世界の統計
WHOの推計は、ほかの生活習慣にかかわる統計とも重なります。世界で10億人が肥満とともに生きている、世界の成人の3人に1人が運動不足、世界の高血圧は14億人の記事もあわせてご覧ください。
参考:世界保健機関(WHO)、NCD Risk Factor Collaboration(NCD-RisC)/The Lancet
※この記事は公的機関が公表した統計・制度情報を紹介するもので、特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。健康上の不安がある場合は医療機関にご相談ください。
——Value Village編集部