バッグの保管について、よくある誤解は?
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革のバッグをどう保管すればよいか、という質問は各国の共通の悩みです。日本の住宅は湿度が高く、クローゼットの環境がバッグの寿命を左右します。
日本の住宅とカビの条件
- 東京の年平均相対湿度は約60〜70%、梅雨期(6〜7月)は月平均で75%前後に達します(気象庁 過去の気象データ)。
- カビは一般に湿度70%以上・温度20〜30℃で繁殖しやすいとされ、クローゼットの奥は室内より湿度が高くなりがちです。
- 合成皮革(ポリウレタン)は加水分解という、湿気による化学変化で表面がべたつき・剥がれます。製造から数年で始まるとされ、使用頻度に関係なく進みます。
| 保管の要点 | 理由 |
|---|---|
| 中に詰め物(不織布に包んだ紙など)を入れる | 型崩れ防止 |
| 不織布の袋に入れ、ビニールには入れない | 通気を保つ |
| クローゼットの下段ではなく中〜上段 | 湿気は下にたまる |
| 月に1回は袋から出して風を通す | 湿気・カビの予防 |
| 除湿剤(塩化カルシウム等)は直接触れさせない | 液漏れによる変色 |
【要検証】湿度の数値は気象庁「過去の気象データ検索」(東京・月別平年値)で確認してください。加水分解の年数はメーカー・素材によって異なるため、断定的な数値は避けています。
誤解1|購入時の箱に入れておくのが一番
紙箱は湿気を吸い、密閉した箱内で放出します。箱に入れるなら乾燥剤を併用し、定期的に開けることが必要です。
誤解2|ビニール袋で埃を防ぐ
ビニールは湿気を閉じ込めます。 通気性のある不織布袋が基本です。
誤解3|合皮は本革より丈夫
合皮(ポリウレタン)は水に強い反面、湿気による加水分解で本革より早く寿命が来る素材です。乾燥した場所で保管しても進行は止まりませんが、遅らせることはできます。
誤解4|革にはたっぷりクリームを
塗りすぎはべたつき・カビの栄養になります。薄く、乾拭きしてから、目立たない場所で試すのが基本です。スエード・ヌバックにはクリームは使えません。
誤解5|防虫剤を一緒に入れておけば安心
衣類用防虫剤の一部(ピレスロイド系など)は合皮・金具・ラメを変色させることがあります。製品表示の「使用できないもの」を確認してください。
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出典
- 気象庁「過去の気象データ検索」東京・月平均相対湿度
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=44&block_no=47662
- 東京都保健医療局「カビの発生を防ぐには」
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kankyo/kankyo_eisei/jyuukankyo/indoor/kabi.html
- 国民生活センター「合成皮革製品の劣化(加水分解)に関する相談」
https://www.kokusen.go.jp/
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衣類や靴のお手入れは、製品の洗濯表示・取扱説明に従ってください。高価な品や思い入れのある品は、専門店に相談することをおすすめします。
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