日本の家庭風呂(お風呂)について、よく誤解されていることは?
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日本の浴室は、世界のほかの地域ではあまり見られない一つの考え方をもとに設計されています。浴槽は体を洗う場所ではなく、お湯につかる場所であり、同じ浴槽のお湯に家族が順番に入ります。この点を理解すれば、浴室の造りや設備、入浴時のマナーにも納得がいきます。
仕組み
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 間取り | 床に排水口がある水を流せる浴室。壁際に浴槽があり、シャワーと蛇口は低い位置に設置され、椅子を使います。浴室の外には脱衣所があり、トイレは独立した部屋にあります |
| 浴槽 | 深さ約55~60cmで、長さは短め。膝を曲げて座り、肩までお湯につかります。容量は約200Lです |
| 温度 | 一般的には40~42℃。高齢者向けの安全上の目安は、41℃以下で10分間です |
| 入浴の順序 | 浴槽の外で体を十分に洗い、よく流す(椅子とハンドシャワーを使用)→ お湯につかる → 浴槽から出る。浴槽のお湯を洗い流すために、改めてシャワーを浴びる必要はありません |
| 家族が入る順番 | 伝統的には父親や来客が先で、次に子ども、最後にお湯を沸かした人が入りました。現在は準備ができた人から入ります。お湯は共有し、入れ替えません |
| ふた | 入浴する人が替わる間や一晩、お湯が冷めるのを防ぎます(洗濯への再利用については、その記事を参照) |
| 操作機能 | ボタン一つで自動お湯張りと追い焚きができます(追い焚き機能)。準備ができると音声で知らせ、タイマーを使えば帰宅時刻に合わせてお風呂を沸かせます |
| 掃除 | 毎日さっと洗い流します。大敵はカビです。入浴中と入浴後1~2時間は換気扇を回し、スクイージーで壁の水分を切り、週に一度こすり洗いします |
- 日本の住宅の約95%には浴槽があり、多くの人が毎日、夕方から夜にかけて入浴します。浴槽に使うお湯は平均約200Lで、家庭で入浴に使う給湯費は、暖房に次いで大きなエネルギー支出です(資源エネルギー庁)。
- 入浴事故では、浴槽内やその周辺で年間約19,000人が亡くなると推定されています。その多くは冬場の高齢者で、急激な温度変化や熱さが原因です。対策として、脱衣所を暖める、お湯を41℃以下にする、入浴を10分間にする、誰かに声をかけることが推奨されています(入浴温度の記事を参照)。
- 洗濯への残り湯の再利用や、地震後のトイレの排水などに使える非常用の水(約200L)としての役割があるため、次にお風呂を使うまでは浴槽のお湯を抜きません。
[要確認] 浴槽の普及率と入浴習慣は住宅・土地統計調査および業界調査で、事故の推計値は消費者庁の資料で確認してください。
誤解1|浴槽の中で体を洗う
決して洗いません。 ハンドシャワーと椅子を使って浴槽の外で体を洗い、その後にお湯につかります。浴槽のお湯は家族で共有するため、きれいな状態に保つ必要があります。
誤解2|一人ずつ新しくお湯を張る
同じ日の晩に、一つの浴槽のお湯を家族全員で使います。 ふたと追い焚き機能で温かさを保ちます。一人が入っただけでお湯を抜くのは、もったいなく、一般的ではありません。
誤解3|トイレは浴室の中にある
日本のほぼすべての住宅では別々の部屋です(小さなマンションやビジネスホテルにあるユニットバスは例外です)。水を流せる浴室は、入浴だけに使います。
誤解4|熱いほどよい
42℃以上のお湯や長時間の入浴は、入浴中の死亡事故に見られる典型的なパターンです。 お湯は40~41℃、入浴は10分間を目安とし、冬は先に脱衣所を暖めます。
誤解5|お風呂は省いてもよいぜいたく
多くの家庭にとって夜のお風呂は、一日をリセットする毎日の習慣です。眠りにつくために体を温める時間であり(入浴する時間帯の記事を参照)、家族と過ごす時間でもあり、約200Lの水を蓄えておく役割もあります。むしろ入浴できないことのほうが、不便でつらく感じられます。
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出典
- 消費者庁 — 高齢者の入浴中の事故(入浴中の事故)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/
- 資源エネルギー庁 — 家庭のエネルギー使用:給湯と入浴
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/
- 厚生労働省 — e-ヘルスネット:入浴と健康
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
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