世界の食塩は、目標の2倍を超えています
WHOの減塩目標
減塩は日本特有のテーマだと思われがちですが、世界保健機関(WHO)が置いている目標は、世界全体に向けたものです。
推奨値と、現実
WHOは成人について、ナトリウム摂取量を1日2,000mg未満──食塩に換算しておよそ5グラム未満とすることを推奨しています。
一方、2021年の成人の世界平均ナトリウム摂取量は1日4,278mgと報告されました。食塩に換算するとおよそ10.78グラム。推奨値の2倍を超えています。世界の大半の地域で、目標に届いていないということです。
2025年という期限
WHOは、世界全体の食塩摂取量を2025年までに30%削減することを目標に掲げてきました。あわせて、費用対効果の高い減塩政策を各国が実施すれば、2030年までに世界でおよそ700万人の命を救えるとの推計も示しています。
政策の中身は、個人の努力だけに頼るものではありません。WHOは加工食品を対象に、60を超える食品カテゴリーについてナトリウム量の基準を示し、各国と産業界の指針としています。売られている食品そのものの塩分を下げる、という発想です。
日本の位置
日本については、令和6年の国民健康・栄養調査で食塩摂取量が12年ぶりの低い水準になったことが報告されています。詳しくはこちらの記事にまとめました。
減塩は、味を薄くする我慢のことだと受け取られがちです。けれどWHOが動かそうとしているのは、まず加工食品の側の基準でした。個人の心がけより先に、環境のほうを変える。これが国際的な考え方の中心にあります。
参考:世界保健機関(WHO)、公益社団法人日本WHO協会
※この記事は公的機関が公表した統計・制度情報を紹介するもので、特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。健康上の不安がある場合は医療機関にご相談ください。
——Value Village編集部