世界のたばこ使用者は12億人
WHO推計で見る24年間の変化
世界保健機関(WHO)は2025年10月、たばこ使用の動向をまとめた報告書を公表しました。2024年時点で、世界のたばこ使用者はおよそ12億人。成人の約5人に1人にあたる規模です。減ってはいるものの、その速度は国際目標に届いていない、というのが報告の骨子です。
13.8億人から12億人へ
WHOの推計では、たばこ使用者は2000年の13.8億人から2024年には12億人へと減少しました。2010年と比べると1億2,000万人の減少で、相対的には27%の低下にあたります。報告は各国の2,000件を超える調査をもとに、世界人口の97%をカバーしているとしています。
一方、各国が合意していた「2010年から2025年までに30%減らす」という目標には、あと一歩届かない見通しです。WHOは、目標水準との差をおよそ5,000万人と見積もっています。
数字の要点
・世界のたばこ使用者:2000年13.8億人→2024年12億人
・2010年比の減少率:27%(目標は30%)
・男性の使用率:41.4%(2010年)→32.5%(2024年)
・女性の使用率:11%(2010年)→6.6%(2024年)
男女差と地域差
男女で見ると、差ははっきりしています。女性の使用率は2010年の11%から2024年には6.6%へ下がり、人数も2億7,700万人から2億600万人に減りました。女性は2020年の時点で30%減の目標を先に達成しています。これに対し男性は、使用率が41.4%から32.5%へ下がったものの、使用者はなお10億人近くにのぼり、世界の使用者の5人に4人以上を男性が占めます。WHOは男性の目標到達を2031年ごろと見込んでいます。
地域別では、2024年の使用率が最も高いのはヨーロッパ地域の24.1%で、女性の使用率も17.4%と他地域より高い水準です。日本を含む西太平洋地域は22.9%で、男性に限ると43.3%でした。かつて最も高かった東南アジア地域では、男性の使用率が2000年の70%から2024年には37%へとほぼ半減しています。最も低いのはアフリカ地域の9.5%です。
報告はあわせて、電子たばこの使用者が世界で1億人を超えると推計しています。このうち13〜15歳の子どもが少なくとも1,500万人とされ、WHOは若い世代の動向に注意を促しています。
WHOは身体活動についても世界の推計を公表しています。あわせて世界の成人の3人に1人が運動不足という統計もご覧ください。
参考:世界保健機関(WHO)、汎米保健機構(PAHO)
※この記事は公的機関が公表した統計・制度情報を紹介するもので、特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。健康上の不安がある場合は医療機関にご相談ください。
——Value Village編集部