概要
飯塚市にある菓子の工場。予約制で約30分の見学ができ、試食がつく。
解説
ひよ子(ひよこ)は、1912年に福岡県飯塚市の吉野堂で生まれた東京土産。見上げているようなひよこの形をした菓子(かすてら饅頭)、また同商品を製造する株式会社ひよ子の社名でもある。大手亡(おおてぼ。大手芋とも)という白インゲン豆で作った黄身餡を小麦粉や卵などで作る皮で包んでいる。 元々は筑豊炭坑地帯であった飯塚の菓子である。かつて飯塚は長崎街道を通って本州へ運ばれる砂糖を比較的容易に手に入れられたため菓子製造が盛んだったのと、重労働である炭坑作業の後に甘い物が好まれることから、「千鳥屋」「さかえ屋」などの菓子店とともに地元で定着していった。1957年に福岡市内(天神)へ進出して人気を博し福岡市内一円に広まり、辛子明太子などとともに博多(福岡市)土産の定番となった。 1964年に開催された東京五輪を契機に東京へ進出し、東京駅や羽田空港などのターミナルを中心に出店して東京土産としても有名となった。さらに東北新幹線上野駅延伸開業後は東北方面にも広まり、関東以北では「東京銘菓 ひよ子」と宣伝して知名度を獲得するに至った。そうした経緯から福岡発祥の菓子であることを知らない者も多かったため、福岡で製造された「ひよ子」のパッケージには「博多」の文字を前面に入れるなどの対応を施している。 ひよ子饅頭PRのため、毎月の14日と15日を「ひよこの日」に制定している。また「ひよ子」誕生100周年を記念して、2012年から福岡県限定で季節ごとに限定販売する「季(とき)ひよ子」の生産を開始した。逆に東京でしか入手できない限定ひよ子も販売されている。 株式会社ひよ子(ひよ子本舗吉野堂)の本社は福岡市南区(工場は飯塚市など)にあり、東京にもグループ会社がある(下記項目参照)。「吉野堂」が付く法人は過去にはあったが現在は存在しない。石坂一族による同族経営であり、経営の一体性を確保するため、福岡と東京の会社のトップは同一人物が兼ねる慣行である。 近年は、製造年月日の定義が業界全体で問題となった洋生菓子の製造・販売から撤退(和生菓子や季節商品は継続)、本業の焼き菓子に特化している。また販路も福岡都市圏以外では直営店舗を削減し、百貨店などのテナント出店へ移行している。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
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