概要
高森町にある公園。鉄道工事で湧き出た地下水を生かしたトンネルを歩ける。
解説
高森湧水トンネル公園(たかもりゆうすいトンネルこうえん)は、熊本県高森町にある公園。 本施設は、旧国鉄高森線(現・南阿蘇鉄道高森線)と高千穂線をつなぐ九州中部横断鉄道構想の一環として計画された「高森トンネル」(全長6,480メートルを予定)の一部である。 1973年(昭和48年): トンネル工事着工。 1975年(昭和50年): トンネル入口から約2,000メートルの地点で大規模な出水事故が発生。その後も度重なる出水に見舞われた。 1980年(昭和55年): 2,055メートルまで掘り進められた段階で、出水問題や国鉄再建法などの影響により工事が凍結・中止。高森駅~高千穂駅間は未成線となった。 1994年(平成6年): 出口付近の約550メートルを公園として整備し、一般公開を開始。 現在は、毎分32トンにおよぶ豊富な湧水量を誇る高森町の主要な水源地となっている。湧出した水は、町内の飲料水や農業用水として活用されている。 トンネル内の室温は年間を通じて約17度で一定しており、夏は涼しく冬は暖かく感じられる。内部には遊歩道が整備されており、以下の見どころがある。 ウォーターパール: 特殊な音波を当てることで、水玉が空中で静止したり、上昇したりするように見える仕掛け噴水。 季節イベント: 7月には「七夕まつり」、12月には「クリスマスファンタジー」が開催され、町内の団体や企業による華やかな飾り付けが展示される。 なお、1975年の出水事故により、トンネル近隣の既存の湧水地が枯渇する事態が発生した。このため、これらを利用していた周辺住民(約190世帯)に対し、当時の鉄道公団の負担により配水設備が整備された。現在も高森町と住民との間で補償契約が継続されている。 当初の計画では、トンネルが無事に貫通し、高森線と高千穂線が接続された際には、トンネル付近に新たな高森駅を移設する予定であった。また、2016年の熊本地震からの復旧に際し、2023年の南阿蘇鉄道全線運転再開に合わせて、高森駅 - 見晴台駅間の本施設付近に新駅を設置する構想が検討されたが、最終的に見送られたという経緯がある。 熊本県阿蘇郡高森町高森1034-2 4月〜10月は9:00 - 18:00。10月〜3月は9:00 - 17:00 湧水館 9:00 - 16:00 なし。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
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