概要
大津市にある堰。琵琶湖から出る唯一の川に築かれ、湖の水位を調節する。
解説
瀬田川洗堰(せたがわあらいぜき)は、滋賀県大津市南郷地先に建設された堰(可動堰)である。明治に作られた旧洗堰は南郷洗堰と呼ばれる。なお、当堰上は、2車線道路と歩道が設置されており、滋賀県道108号南郷桐生草津線の起点となっている。 琵琶湖から流れ出る唯一の天然河川である瀬田川の水を堰き止め、利水および治水に供する目的で運用されている。 堰は国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所により管理されている。なお、淀川流域の国土交通省管轄の河川施設のうち天ヶ瀬ダムおよび、水資源機構が設置した、日吉ダム、高山ダム、青蓮寺ダム、室生ダム、布目ダム、比奈知ダムは、淀川ダム統合管理事務所にて総合的に管理されているが、瀬田川洗堰と淀川大堰は各河川事務所により管理・操作されており、淀川ダム統合管理事務所からは情報提供のみ行われている。 1961年(昭和36年)から運用開始されている洗堰本流は全長173 m、径間数10問、1問あたりの有効水通し幅は10.8 mである。水門は越流式が用いられ、鋼重は上段10.8 t、下段16.7 tである。水門の上昇を行う捲上機は上下段とも3馬力、捲上速度毎分22 cmで全開全閉操作が約30分でできるものが納入されている。水門は電動式で、直接操作または管理所からの遠隔操作に対応している。堰上流側の水深は常時5.114 m、最大6.114 m、最大越流深は2 mである。 なお、水門に越流式が採用されたのは以下の理由からである。 水面にゴミなどの浮遊物がたまらないため 水位・流量の調節を確実に行い、放流量を正確に制御できるため 潜流が基礎を洗掘するのを防ぎ、水叩き長を短縮できるため 単葉ゲートに比べ捲上高が低く、低コストで景観に優れるため 従来の2段ゲートに比べ鋼重が20%少なく経済的であるため バイパス水路の床高さは瀬田川の河床高と合致するよう水路を作らなければならず、経済面から開水路ではなくボックスカルバートによる構造が採用されている。その結果、流調ゲート設置区間を除いて暗渠構造となった。また、管理用道路や構内用地の確保、落下水音による周辺地域への騒音への配慮も考えられてのことである。 バイパス水路の水路吞口部には制水ゲート、下流部には流量調整ゲートが設置されている。制水ゲートは洪水時などにはゲートを全閉させる。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
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