概要
松江市美保関にある神社。全国のえびす社の総本社で、青石畳の通りが続く。
解説
美保神社(みほじんじゃ)は、島根県松江市美保関町にある神社。日本全国に3,300余りある「えびす社」の総本社である。式内社で旧社格は国幣中社。 えびす神としての商売繁盛の神徳のほか、漁業・海運の神、田の虫除けの神として信仰を集める。また、「鳴り物」の神様として楽器の奉納も多い。 右殿に大国主神の子の事代主神、左殿に大国主神の后の三穂津姫命を祀る。三穂津姫命は大国主神の幸魂奇魂(さきみたま・くしみたま)である「大物主神」の后神。事代主命は神屋楯比売神(かむやたてひめ)と大国主神との間の子供なので義理の母親にあたる。 『出雲国風土記』には、大穴持命(大国主神)と奴奈宣波比売命(奴奈川姫命)の間に生まれた「御穂須須美命」が美保郷に坐すとの記述がある。元々の当社の祭神は御穂須須美命のみであったのが、記紀神話の影響により事代主神と三穂津姫命とされたものと見られる。 創建の由緒は不詳であるが、8世紀に編纂された『出雲国風土記』の神社台帳に記載される古社である。延喜式神名帳では小社に列する。 中世より横山氏が神職を世襲した。近世頃から「大社(出雲大社)だけでは片詣り」と言われるようになり、出雲大社とともに参拝者が増えるようになった。出雲大社とあわせて「出雲のえびすだいこく」と総称される。 1885年(明治18年)に国幣中社に列せられ、第二次世界大戦後は神社本庁の別表神社となった。 2023年(令和5年)現在の本殿は寛政12年(1800年)の火災の後、文化10年(1813年)に再建されたものである。大社造の左右二殿連棟の特殊な形式で「美保造」または「比翼大社造」といわれ、国の重要文化財に指定されている。このような様式の成立時期は明らかではない。宝暦13年(1763年)の『伯様御用之覚』と呼ばれる文書では、天文3年(1534年)条に「美保神社」、天正11年(1583年)条に「美保両社」という社号で表記されている。また1886年(明治19年)の『国幣中社美保神社明細図書』によれば元亀年間(1570年 - 1573年)の戦災によって失われるまでは本殿は1棟であったが、その後、文禄年間(1593年 - 1596年)までの間に現在のように1つの基礎に2棟の本殿を持つ形式で再建されたという。
出典:Wikipedia(CC BY-SA 4.0)
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