細菌感染の6件に1件が薬剤耐性
WHOの世界報告2025
抗菌薬(抗生物質)が効きにくくなる「薬剤耐性(AMR)」。世界保健機関(WHO)は2025年10月、世界の状況をまとめた「世界抗菌薬耐性サーベイランス報告(GLASS報告)2025」を公表しました。
6件に1件
報告によると、2023年に世界で検査で確認された細菌感染のうち、6件に1件が、一般的な抗菌薬が効きにくい菌によるものでした。データは、WHOの世界抗菌薬耐性・使用サーベイランスシステム(GLASS)に参加する100か国以上から集められています。今回の報告では、尿路、消化管、血流の感染症と淋菌感染症の治療に使われる22種類の抗菌薬について、初めて耐性の割合の推計が示されました。
報告の主な数字
・2023年、細菌感染の6件に1件が抗菌薬の効きにくい菌によるもの
・2018〜2023年、監視対象の組み合わせの40%超で耐性が増加(年平均5〜15%)
・東南アジアと東地中海地域では3件に1件、アフリカ地域では5件に1件
地域による大きな差
耐性の割合には地域差があります。WHOの東南アジア地域と東地中海地域では約3件に1件、アフリカ地域では約5件に1件が耐性菌による感染でした。また、2018年から2023年の間に、監視している菌と抗菌薬の組み合わせの40%超で耐性が増え、その伸びは年平均5〜15%と報告されています。
WHOが求めていること
WHOは、各国に対して監視体制の強化と、抗菌薬を適切に使うための取り組み、検査や診断の体制整備を求めています。薬剤耐性は、高齢化(WHOが見ている世界の高齢化)とも重なる、長い時間軸の課題です。世界の生活習慣病の統計は世界の糖尿病は8億3,000万人でも紹介しています。
参考:世界保健機関(WHO)Global antibiotic resistance surveillance report 2025
※この記事は公的機関が公表した統計・制度情報を紹介するもので、特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。健康上の不安がある場合は医療機関にご相談ください。
——Value Village編集部