Iwate: Local Specialties, Souvenirs, Shrines & Temples, Sightseeing
Japan 47 Prefecture Guide
岩手は本州でいちばん広い県です。海と山の距離が遠く、沿岸と内陸でまったく違うものが採れます。
特産品
三陸海岸は、寒流と暖流がぶつかる潮目にあたります。プランクトンが豊富で、わかめ、あわび、うに、かきの産地になりました。とくに養殖わかめは全国有数の生産量です。
三陸のリアス海岸は、湾が深く入り込んでいるため波が穏やかで、養殖に向いています。同じ地形が、津波のときには被害を大きくする。土地の条件は、恵みと危険を同時に持っています。
内陸ではりんどうの生産が全国第1位。雑穀(ひえ・あわ・きび)の産地としても知られます。
お土産
南部せんべいは、旧南部藩の領域(岩手北部と青森南部)で共通する菓子です。県境ではなく藩の境で文化が分かれている例のひとつ。
「かもめの玉子」に代表される黄身あん菓子、そしてわんこそば。乾麺なら持ち帰れます。
神社・お寺
中尊寺(平泉町)の金色堂は国宝。内外を金箔で覆った堂で、奥州藤原氏四代の遺体がいまも安置されています。
金色堂がこの地に建ったのは、偻然としてではありません。平安末期、陸奥は金の産出地でした。その金と、北方貿易の富が、京とは別の文化圏をここにつくりました。地元の産物が、そのまま信仰の形になっている。佐賀の陶山神社と同じ構図です。
毛越寺(平泉町)の浄土庭園は、池を中心に極楽浄土を地上に再現しようとした庭。中尊寺とともに世界文化遺産の構成資産です。
鷲岡八幡宮(盛岡市)のチャグチャグ馬こは国の重要無形民俗文化財。三ツ石神社(盛岡市)は、「岩手」という県名の由来とされる岩がご神体。鬼が手形を押して誓ったという伝承が残ります。
観光
平泉は2011年に世界文化遺産に登録。登録名は「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」。
評価されたのは建物の美しさだけではありません。この世に浄土を再現しようとした思想が、建築と庭園の配置そのものに現れているという点でした。
龍泉洞は日本三大鐘乳洞のひとつ。地底湖の透明度で知られます。
伝統工芸
とくに二戸市浄法寺は国産漆の主要な採取地で、国宝や重要文化財の建造物の修理を支えています。
詳しくは 【VILLAGE通信 vol.44】鉄瓶が、海を渡っている
この県の記事
参考:農林水産省「作物統計調査」「漁業・養殖業生産統計」、岩手県、文化庁、中尊寺、伝統的工芸品産業振興協会 ——Value Village編集部