Tochigi: Local Specialties, Souvenirs, Shrines & Temples, Sightseeing
Japan 47 Prefecture Guide
栃木は、ひとつの果物でこれほど長く全国一位を守っている県はほかにありません。
特産品
いちごの収穫量は、半世紀以上にわたって全国第1位を続けています。とちおとめ、スカイベリー、とちあいか――県が自ら品種を育成し続けてきたことが大きい。
いちごは、冬に日照が多く、夕方から冷える土地を好みます。関東平野の北端という位置が、そのまま条件になっています。
かんぴょうは、全国の生産の大半が栃木産です。ユウガオの実を帯状に削って乾す。巻き寿司に入っているあの茶色い具は、ほとんどこの県のものです。
日光の湯波(ゆば)は、寺の精進料理から広がった大豆食品です。
お土産
いちごの菓子が中心です。そして日光の羊翫やゆばの乾物。
レモン牛乳は、レモン果汁を含まないのにこの名で呼ばれてきた乳飲料。地元で長く飲まれてきたものが、あとから土産になった例です。
神社・お寺
日光の社寺は、1999年に世界文化遺産に登録。東照宮・二荒山神社・輪王寺の103棟が対象です。
日光が特別なのは、神社と寺が分離されずに並んでいることです。明治の神仏分離で全国の多くが切り離されましたが、ここは三つが隣り合ったまま残り、三者をまとめてひとつの遺産として登録されています。二荒山神社は男体山をご神体とする山岳信仰の神社で、東照宮よりはるかに古い。先に山の信仰があり、あとから家康をまつる宮が置かれた。順番を知ると、あの山の見え方が変わります。
東照宮の造営には全国から職人が集められました。その人たちが住み着いた先に、日光彫(栃木)、駿河雛具(静岡)、岩槻人形(埼玉)が生まれています。ひとつの大工事が、三つの県の工芸をつくったことになります。
観光
中禅寺湖と華厳の滝、鬼怒川温泉、那須高原。
いろはの波は奥日光の湿原で、ラムサール条約の登録湿地。足利学校は日本最古級の学校とされ、ここも日本遺産に選ばれています。
伝統工芸
国指定は益子焼、結城紬、天明鍷物、日光彫の4品目。
益子焼はもともと東京へ送る日用雑器でした。それを濱田庄司らの民藝運動が「名もない職人の美」として見つけ直したことで、全国に知られました。
詳しくは 【VILLAGE通信 vol.39】「民藝」という言葉の、産地
この県の記事
参考:農林水産省「作物統計調査」、栃木県、日光市、益子町、文化庁、伝統的工芸品産業振興協会 ——Value Village編集部