乾燥肌のケアについて、よくある誤解は?
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乾燥は世界中で共通の悩みですが、対処は「足す」方向に偏りがちです。皮膚科学の指標を一つ知ると、順序が変わります。
「逃げる量」で測る
皮膚からは、汗とは別に、角層を通って常に微量の水分が蒸発しています。この量を経表皮水分蒸散量(TEWL)と呼び、値が低いほど角層のバリア機能が高いとされます。乾燥肌の評価にも、化粧品の試験にも使われる指標です。
保湿剤の働きは2系統に分かれます。
| 系統 | 働き | 例 |
|---|---|---|
| 水系 | 水分を抱え込む | グリセリンなど |
| 油系 | 皮膚表面に膜を作り、蒸発を物理的に防ぐ | ワセリンなど |
「足す」だけでは、逃げる量は変わりません。 順序は、足してから、ふたをする。
【要検証】TEWLの説明はSCCJ用語集および製薬企業の医療関係者向け資料に基づきます。公開前に確認してください。
誤解1|化粧水を重ねれば潤う
与えた水分は蒸発します。そのあとに油分でふたをする工程のほうが効いてきます。
誤解2|たっぷり洗ってから保湿すればよい
洗浄力が強すぎると、肌の表面のはたらきに負担がかかります。洗い方の見直しが先です。
誤解3|乾燥は冬だけ
冷房の効いた室内、紫外線、汗の蒸発など、夏にも乾燥の要因はあります。
誤解4|熱いお湯で洗うとさっぱりする
熱いお湯は必要な皮脂まで落としやすいとされています。ぬるめが目安です。
誤解5|乾燥は化粧品だけで対処できる
室内の湿度、入浴の温度、衣類の摩擦なども関わります。かゆみや湿疹が続く場合は、皮膚科専門医にご相談ください。
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出典
- 日本化粧品技術者会(SCCJ)化粧品用語集「経表皮水分蒸散量」
https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/487
- 公益社団法人 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A」
https://www.dermatol.or.jp/qa/
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(薬食発0721第1号)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/kesyouhin_hanni_20111.pdf
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化粧品は疾病の治療・予防を目的とするものではありません。肌に異常を感じた際は使用を中止し、皮膚科専門医にご相談ください。
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