夏バテについて、よくある誤解は?
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「夏バテ」は日本で広く使われる言葉ですが、医学用語ではありません。一方、隣にある「熱中症」には明確な分類があり、2025年は過去最多の搬送数を記録しました。
数字と分類
2025年5〜9月、熱中症による救急搬送は100,510人——2008年の統計開始以来初めて10万人を超えました(総務省消防庁)。57.1%が65歳以上、発生場所の最多は住居(38.1%)です。
熱中症は2024年の診療ガイドラインで4段階に分類されています。
| 分類 | 症状 | 対応 |
|---|---|---|
| I度(軽症) | めまい、立ちくらみ、大量の汗、筋肉痛・こむら返り。意識は正常 | 涼しい場所で冷やし、水分・塩分を補給 |
| II度(中等症) | 頭痛、吐き気、倦怠感、集中力・判断力の低下 | 医療機関を受診 |
| III度(重症) | 意識障害、けいれん、肝・腎機能障害 | 入院治療 |
| IV度(最重症) | 深部体温40.0℃以上かつ意識レベル低下 | 集中治療 |
「夏バテ」と呼びたくなる症状の多くは、II度の症状と重なります。
【要検証】搬送数は消防庁、分類は日本救急医学会『熱中症診療ガイドライン2024』に基づきます。公開前に原文で確認してください。
誤解1|夏バテは暑さだけが原因
冷房の効いた室内と屋外の温度差、睡眠の乱れ、食事の偏りも関わるとされています。そして「夏バテ」自体に定義はありません。
誤解2|冷たいものを摂れば回復する
一時的に楽になっても、それだけで状態が変わるとは言えません。
誤解3|食欲がないなら食べなくてよい
食べられる形にする工夫は勧められています。食べない状態が続くのは望ましくありません。
誤解4|水分だけ摂っていれば大丈夫
大量に汗をかいたときは、水分と塩分の両方について注意が呼びかけられています。
誤解5|だるさは夏バテだから心配ない
上の表のII度以上に当たる症状——頭痛、吐き気、判断力の低下、汗が出ない、体温の上昇——があれば、すぐに涼しい場所へ移り、医療機関を受診してください。 熱中症は命に関わります。
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出典
- 総務省消防庁「熱中症情報」(救急搬送人員)
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/
- 環境省 熱中症予防情報サイト『熱中症環境保健マニュアル』
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/full.pdf
- 厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/
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本記事は、特定の症状の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。
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