化粧品のマイクロプラスチック
EUが決めた段階的な規制
5ミリより小さなプラスチックの粒子、マイクロプラスチック。海や川への流出が世界的な課題となるなか、欧州連合(EU)は製品に意図的に加えられたマイクロプラスチックを段階的に制限するルールを定めました。化粧品もその対象です。
規則(EU)2023/2055とは
欧州委員会の規則(EU)2023/2055は、2023年9月に採択され、同年10月17日に発効しました。EUの化学物質規則(REACH)にもとづく制限で、合成ポリマーの微粒子を、単体で、または製品中に重量比0.01%以上含む形で市場に出すことを制限します。欧州委員会は、この制限によって約50万トンのマイクロプラスチックの環境への放出を防げるとしています。
化粧品は種類ごとに移行期間
化粧品については、製品の種類によって適用時期が段階的に分かれています。
- 角質ケアなどのスクラブに使われる微粒子(マイクロビーズ)、ばらのグリッター:発効時点から
- 洗い流す化粧品:2027年10月から
- 洗い流さない化粧品:2029年10月から
- リップ、ネイル、メイクアップ製品:2035年10月から
代替原料の開発や処方の見直しにかかる時間を考え、製品の種類ごとに猶予期間を変えている点が、このルールの特徴です。いま店頭にある製品が、数年かけて少しずつ置き換わっていくことになります。
表示の義務も
移行期間中の一部の製品などには、使用者に向けて、微粒子を環境に放出しないための使い方や廃棄方法を伝える情報提供も求められています。EUの化粧品ルール全体についてはEU化粧品規則を読む、香料の表示については香料アレルゲンの表示ルールの記事で紹介しています。
参考:欧州委員会(European Commission)、欧州化学品庁(ECHA)、規則(EU)2023/2055
——Value Village編集部