世界の繊維生産は1億3,200万トン
リサイクル比率7.6%という現実
サステナビリティが語られる一方で、素材の総量は増え続けています。数字で見ると、その落差がはっきりします。
過去最高を更新
Textile Exchangeの「Materials Market Report 2025」によれば、世界の繊維生産量は2023年の1億2,500万トンから、2024年には1億3,200万トンへ増加しました。過去最高です。
ポリエステルが6割
内訳を見ると、ポリエステルが全体の59%を占めています。その88%は化石由来です。生産量は2023年の約7,100万トンから、2024年には約7,800万トンに増えました。
リサイクルの比率は、下がった
ここが読みどころです。リサイクルポリエステルの生産量そのものは、約890万トンから約930万トンへと増えています。ところがシェアは12.5%から12%へ低下しました。絶対量は増えたのに、全体がそれ以上の速度で増えたため、比率では負けたということです。
リサイクル繊維全体で見ると、2024年の総生産に占める割合は7.6%。その多くはPETボトル由来で、ボトルから繊維への循環です。衣類から衣類への循環は、まだごく限られています。
リサイクル率という指標は、分子だけを見ていると改善して見えます。分母が伸び続けるかぎり、比率は動かない。総量の話を抜きにした循環の議論は、どこかで行き止まりになります。
制度の側の動きはEUのデジタル製品パスポートで。
参考:Textile Exchange「Materials Market Report 2025」
——Value Village編集部