お弁当の食中毒予防について、よくある誤解は?
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弁当を持参する文化は世界中にありますが、日本の「お弁当」は常温で数時間持ち歩く前提で作られており、独自の衛生の知恵が蓄積されています。それは厚生労働省の食中毒予防の考え方と重なります。
数字で見る
- 厚生労働省は食中毒予防の3原則を「つけない・増やさない・やっつける」と整理しています。
- 細菌の多くは10℃以下で増殖が遅くなり、−15℃以下で停止、中心温度75℃で1分以上の加熱で死滅するとされます(ノロウイルスは85〜90℃で90秒以上)。
- 令和5年の食中毒発生件数は1,021件、患者数11,803人(厚生労働省 食中毒統計)。原因施設で最も多いのは飲食店ですが、家庭も毎年100件前後あります。
| 弁当の工夫 | 3原則との対応 |
|---|---|
| 手洗い、清潔な箸で詰める(手で握らない) | つけない |
| 完全に冷ましてからフタをする | 増やさない(湯気は水分になり細菌の栄養) |
| 保冷剤・保冷バッグ、日陰に置く | 増やさない |
| おかずは中心までしっかり加熱、前日の残りは再加熱 | やっつける |
| 汁気を切る、仕切りで分ける | つけない・増やさない |
| 梅干し・酢飯・しょうが・わさび | 補助(それだけで防げるわけではない) |
【要検証】発生件数は厚生労働省「食中毒統計資料」の最新年で確認してください。温度の数値は厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」に基づきます。
誤解1|梅干しを入れれば腐らない
梅干しの周囲にわずかな抑制効果はあっても、弁当全体を守る力はありません。 日本の生活者の知恵として残っていますが、冷却と加熱の代わりにはならないというのが公的な考え方です。
誤解2|おにぎりは素手で握るのが本来の姿
手には黄色ブドウ球菌が付いていることがあり、この菌の毒素は加熱でも壊れにくいとされます。ラップで握るのが現在の定番です。
誤解3|生野菜を入れると彩りがよい
ミニトマトはヘタを取って洗う、レタスは水気を完全に切るなど、水分を残さない工夫が必要です。夏場は加熱した野菜に替える人が多いです。
誤解4|前日の残りを詰めるのは合理的
残り物は再加熱して中心まで熱くしてから冷ますのが前提です。冷蔵庫から出してそのまま詰めるのは避けます。
誤解5|保冷剤があれば直射日光でも大丈夫
保冷剤の効果は数時間です。車内やロッカーの直射日光下は50℃を超えることがあり、保冷剤では追いつきません。置き場所も対策の一部です。
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出典
- 厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」
https://www.mhlw.go.jp/www1/houdou/0903/h0331-1.html
- 厚生労働省「食中毒統計資料」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html
- 農林水産省「お弁当づくりによる食中毒を予防するために」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/obento.html
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本記事で紹介しているのは、日本の生活者の間で受け継がれてきた工夫やアイデア、および公的資料に基づく一般的な情報です。公的機関による推奨や、専門家による指導ではありません。
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実際に取り入れるかどうかは、ご自身の状況に応じてご自身の判断で決めてください。 本記事の内容を実行したことにより生じた損害・不具合・怪我について、当社は責任を負いかねます。
食材によっては十分な加熱が必要です。生食は、生食用として流通しているものに限ってください。アレルギーのある方は、原材料をご確認ください。
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