2025年の死亡数は5年ぶり減少
人口動態統計で読む死因順位
厚生労働省は2026年、令和7(2025)年の人口動態統計月報年計(概数)を公表しました。日本で1年間に亡くなった人の数と、その原因の内訳をまとめた基礎的な統計です。今回は、死亡数が5年ぶりに前年を下回ったことが一つの節目になりました。
死亡数158万9,489人、出生数との差は91万人
2025年の死亡数は158万9,489人で、前年の160万5,378人より1万5,889人減りました。死亡数は平成15(2003)年に100万人を超えてから増加傾向が続いていましたが、2025年は5年ぶりの減少です。人口千人あたりの死亡率は13.3で、前年と同じでした。
ただし、亡くなる人の年齢構成は高齢化が進んでいます。75歳以上の死亡は2012年に全体の7割を超え、2024年以降は8割以上を占めています。同じ年の出生数は67万1,236人で、死亡数から出生数を引いた自然減は91万8,253人。自然減は19年連続となりました。
2025年の死因順位(概数)
1位 悪性新生物(腫瘍) 37万8,812人(23.8%)
2位 心疾患(高血圧性を除く) 22万447人(13.9%)
3位 老衰 21万4,711人(13.5%)
4位 脳血管疾患 10万355人(6.3%)
5位 肺炎 8万4,013人(5.3%)
※かっこ内は全死亡者に占める割合
老衰の比重が高まる長期の流れ
悪性新生物は昭和56(1981)年から一貫して死因の1位です。心疾患は昭和60(1985)年に脳血管疾患に代わって2位になりました。
長い目で見て変化が大きいのは老衰です。戦後は低下傾向が続きましたが、平成13(2001)年以降は上昇に転じ、平成30(2018)年に脳血管疾患を抜いて3位になりました。2025年の老衰の死亡率(人口10万対)は179.9で、2位の心疾患(184.7)との差は小さくなっています。女性に限ると、老衰は15万2,976人で死因の2位です。
一方、脳血管疾患は昭和45(1970)年をピークに低下が続き、2025年の構成割合は6.3%でした。6位以下は誤嚥性肺炎(4.1%)、不慮の事故(2.8%)、腎不全(1.8%)、アルツハイマー病(1.6%)と続きます。
なお、概数の死亡率は、今後公表される令和7年国勢調査の人口で計算し直されるため、確定数では値が変わる可能性があると注記されています。寿命と健康の関係については平均寿命と健康寿命の差を読んだ記事でも取り上げています。
参考:厚生労働省「令和7年(2025)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
※この記事は公的機関が公表した統計・制度情報を紹介するもので、特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。健康上の不安がある場合は医療機関にご相談ください。
——Value Village編集部