
VILLAGE通信 vol.18 福井県
越前和紙、紙の神さまがいる里
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中部編の4回目は福井県です。福井県には越前漆器や越前打刃物、若狭塗などもありますが、今回は越前市の今立地区で受け継がれる「越前和紙」を訪ねます。
川上御前の伝説
越前和紙には、約1,500年前、岡太(おかもと)川の上流に美しい女性が現れ、村人に紙すきを教えたという伝説が残っています。村人はこの女性を「川上御前(かわかみごぜん)」とあがめ、紙の祖神として岡太神社にまつりました。紙の神さまをまつる神社は全国でも珍しく、いまも紙すきに携わる人びとの信仰を集めています。
写経から、紙幣まで
奈良時代には、仏教の経典を書き写す写経に越前の紙が使われていたとされます。江戸時代には高級な奉書紙の産地として知られ、明治時代の初めには、政府が発行した最初の全国通用の紙幣「太政官札」の用紙に越前の紙が使われました。1976年(昭和51年)、越前和紙は国の伝統的工芸品に指定されています。
要点
・約1,500年前、川上御前が紙すきを伝えたという伝説が残る
・川上御前は紙の祖神として岡太神社にまつられる
・明治初めの全国紙幣「太政官札」の用紙に使われた
・1976年(昭和51年)、国の伝統的工芸品に指定
いまも続く紙すきの里
今立地区の五箇(ごか)と呼ばれる地域には、いまも多くの紙すき工房が集まり、書道用紙やふすま紙、美術用の紙などがすかれています。紙すきの体験ができる施設もあり、和紙が生まれる工程を間近に見ることができます。
前回は石川県の輪島塗でした。VILLAGE通信 vol.17 石川県はこちら。福井県の見どころは47都道府県ガイドの福井県編からどうぞ。次回は山梨県を訪ねます。
参考:越前市、福井県、経済産業省「伝統的工芸品」指定品目一覧、伝統的工芸品産業振興協会
——Value Village編集部




