よく噛むことについて、よくある誤解は?
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「一口30回噛む」は日本の食育で繰り返される目安で、海外でも「本当に意味があるのか」と問われます。噛む回数の歴史的な変化と、公的な資料で言えることを整理します。
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| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 1食の噛む回数(推定) | 戦前 約1,400回→現代 約600回 | 歯科・栄養学の推定(斉藤滋らの研究) |
| 目安 | 一口30回(「噛ミング30(カミングサンマル)」、2009年〜) | 厚生労働省 |
| 8020運動 | 80歳で20本の歯を保つ。達成者は約半数(2022年 歯科疾患実態調査) | 厚生労働省・日本歯科医師会 |
| 唾液 | 1日1〜1.5L。噛むことで分泌が増え、消化・洗浄・中和に働く | 一般的な生理学 |
| 早食いと肥満 | 早食いの人は肥満のリスクが高いとする国内研究が複数 | 国民健康・栄養調査関連研究 |
- 噛む回数の減少は、軟らかい食品(パン・ハンバーグ・麺)の増加と食事時間の短縮が背景とされます。
- 満腹感は食事開始から15〜20分で脳に伝わるとされ、早食いは満腹を感じる前に食べ終えるため過食につながると説明されます。
- 子どもの口腔機能の発達(口腔機能発達不全症、2018年に保険病名化)でも、噛む経験の不足が課題として挙げられています。
【要検証】噛む回数の推定値は研究者の推計です。8020達成率は歯科疾患実態調査の最新年、噛ミング30は厚生労働省の資料で確認してください。
誤解1|噛む回数は消化に関係ない
噛むことで食べ物が細かくなり、唾液の酵素(アミラーゼ)が働き始めます。 丸のみは胃腸の負担になるとされます。
誤解2|30回数えながら食べるのは非現実的
数えるのが目的ではなく、噛みごたえのある食材を選べば自然に増えます。 根菜・きのこ・海藻・玄米・大きめに切るが日本の食育の工夫。
誤解3|柔らかい食事は体にやさしい
噛む力・顎・唾液の面では、噛む機会の減少は不利とされます。高齢者も、噛める限りは噛む食事が口腔機能の維持に勧められています。
誤解4|早食いでも量が同じなら太らない
早食いは満腹感が遅れて量が増えやすいことが研究で示されています。同じ量でもゆっくり食べるほうが満足感が高いという報告もあります。
誤解5|噛むことは歯の健康とは別
噛むことで唾液が出て口内を洗い、歯周組織に刺激が入ります。8020運動が「噛める歯を保つ」ことを目標にしているのはこのためです。
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出典
- 厚生労働省「歯・口の健康と食育〜噛ミング30(カミングサンマル)〜」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/shika/
- 厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査」(8020達成率)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/62-17.html
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「早食いと肥満」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-010.html
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