化粧品|輸出のいま ― 中国依存と、韓国からの輸入1位

日本の化粧品は、いまどこへ出ていくのか
輸出と輸入のいま

「日本のコスメは世界で人気」とよく言われます。それは本当なのか。貿易の数字を見てみます。

輸出は、2022年に向きを変えた

日本化粧品工業会の整理によれば、化粧品の輸出・輸入は長期にわたって増加傾向でした。

ただし、2022年以降、輸出金額は減少に転じています。

伸び続けていたものが、ある年を境に下がり始める。こういうときは、たいてい「売れなくなった」だけが理由ではありません。

輸出先の、およそ半分が中国

同会の整理では、2020年以降、化粧品総輸出額のおよそ50%が中国向けです(次いで香港)。

この集中度は、強みでもあり、リスクでもあります。

ひとつの市場の制度や景気が変わると、輸出全体が揺れる。この連載のVILLAGE通信で見てきた産地と、構造は同じです。一つの取引先に依存すると、自分では決められないことが増えます。

輸入の1位は、韓国

逆向きも見てみます。

日本の化粧品輸入は、2022年以降、韓国が1位です。次いでフランス、アメリカ、中国。

かつて、輸入化粧品といえばフランスでした。その順位が入れ替わっています。

参考までに、韓国側の統計をもとにした報道によれば、2025年の韓国の化粧品輸出は114億ドルで過去最大となり、フランスに次ぐ規模となったとされます。

数字を、どう受け取るか

これを「負けている」と読むこともできます。でも、もう少し違う読み方もあります。

輸出と輸入の両方が大きいということは、日本の売り場が世界の商品を受け入れているということです。

買う側から見れば、選べるものが増えた

Value Villageが目指しているのは、自社ブランドだけを並べる場所ではありません。良いものが、どこの国のものでも並んでいる村です。

そのためには、まず市場の実態を正確に見ておく必要があります。

参考:日本化粧品工業会「化粧品の輸出入」、財務省「貿易統計」、経済産業省「化粧品製造業をめぐる状況」、韓国関税庁統計をもとにした報道

——Value Village編集部