
世界の死因トップ10(2023年)――WHOが公表、1位は虚血性心疾患の950万人
The text of this article is in Japanese.
世界保健機関(WHO)は2026年10月2日、ファクトシート「世界の死因トップ10(The top 10 causes of death)」を更新しました。WHOの世界保健推計(Global Health Estimates)にもとづく2023年の数字では、世界で亡くなった人は約6,100万人。そのうち上位10の死因が約3,300万人、全体の54%を占めています。
2023年の上位はこう並ぶ
1位は虚血性心疾患(心筋梗塞など)で約950万人、世界の死亡の16%にあたります。2000年からの増加は約300万人で、どの死因よりも大きく増えました。2位は脳卒中の約680万人(約11%)、3位は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の約360万人(約6%)です。
続いて、4位が下気道感染症(肺炎など)約270万人、5位がアルツハイマー病などの認知症約210万人、6位が糖尿病約200万人、7位が気管・気管支・肺のがん約180万人。糖尿病による死亡は2000年の2倍以上に、肺がんは2000年の約110万人から約180万人に増えています。
この20年あまりで起きた変化
WHOが挙げる大きな変化は3つあります。まず、新型コロナウイルス感染症が2020年の流行開始以来はじめて上位10位から外れ、2023年の直接の死亡は約90万人で14位になりました。次に、腎臓病が2000年の17位から9位へ上がり、死亡数は86%増えています。そして、HIV/エイズによる死亡は62%減り、2000年の7位から22位へ下がりました。
上位10のうち8つは、がん・心臓病・糖尿病などの非感染性疾患(NCDs)で、これだけで世界の全死亡の47%にあたります。一方で、所得の低い国々では上位10のうち7つが感染症で、国の所得水準によって並びが大きく異なることもWHOは示しています。
要点(WHO・2023年の推計)
・世界の死亡は約6,100万人、上位10の死因で54%
・1位 虚血性心疾患 約950万人、2位 脳卒中 約680万人、3位 COPD 約360万人
・新型コロナは14位(約90万人)で、初めて上位10位の外へ
・腎臓病は17位→9位、HIV/エイズは7位→22位
・上位10のうち8つが非感染性疾患
日本の死因の順位は人口動態統計(2025年)の死因順位で、6位の糖尿病についてはWHOが示した世界の糖尿病の人数の記事で紹介しています。
参考:世界保健機関(WHO)「The top 10 causes of death」ファクトシート(2026年10月2日更新)、WHO Global Health Estimates
※この記事は公的機関が公表した統計・制度情報を紹介するもので、特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。健康上の不安がある場合は医療機関にご相談ください。
——Value Village編集部




