
VILLAGE通信 vol.17 石川県
輪島塗、「地の粉」が支える堅牢さ
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中部編の3回目は石川県です。石川県には九谷焼や加賀友禅、山中漆器など多くの伝統的工芸品がありますが、今回は能登半島の先にある輪島市の「輪島塗」を訪ねます。
「地の粉」という下地
輪島塗の大きな特徴は、下地に「輪島地の粉(じのこ)」を使うことです。地の粉は、輪島市内で採れる珪藻土を蒸し焼きにして粉にしたもの。これを生漆や米のりと混ぜて器の下地に塗り重ねることで、丈夫で長く使える器になります。木地づくり、下地、研ぎ、上塗り、加飾と、100を超える工程を、それぞれ専門の職人が分業で受け持ちます。
二つの国の指定
輪島塗は、1975年(昭和50年)に国の伝統的工芸品に指定され、1977年(昭和52年)には漆器として初めて国の重要無形文化財に指定されました。器そのものだけでなく、その技術が文化財として守られている点が特徴です。
要点
・輪島で採れる珪藻土を焼いた「地の粉」を下地に使う
・100を超える工程を、専門の職人が分業する
・1975年に伝統的工芸品、1977年に漆器で初めて国の重要無形文化財に指定
・2024年の能登半島地震で大きな被害を受け、再建が続く
再建の途中にある産地
2024年1月1日の能登半島地震では、輪島市も大きな被害を受け、多くの工房や店舗が失われました。それでも職人たちは仮設の工房などで仕事を再開し、産地を立て直す取り組みが続いています。手に取ること、使い続けることも、産地を支えるひとつの形です。
前回は富山県の高岡銅器でした。VILLAGE通信 vol.16 富山県はこちら。石川県の見どころは47都道府県ガイドの石川県編からどうぞ。次回は福井県を訪ねます。
参考:文化庁 文化遺産オンライン、経済産業省「伝統的工芸品」指定品目一覧、石川県
——Value Village編集部




