
5歳を迎えられなかった子どもは490万人
国連の子ども死亡推計
本文章正文为日语。
ユニセフ、世界保健機関(WHO)、世界銀行、国連経済社会局でつくる「国連子ども死亡推計グループ(UN IGME)」は2026年3月18日、報告書「Levels and Trends in Child Mortality」の最新版を公表しました。2024年に5歳の誕生日を迎える前に亡くなった子どもは、世界で推計490万人。このうち230万人が生後28日未満の新生児でした。
あわせて、5〜24歳の子ども・若者も2024年に推計210万人が亡くなったとされています。
2000年から半分以下に、しかし減り方は鈍化
5歳未満で亡くなる子どもの数は、2000年から半分以下に減りました。一方で報告書は、2015年以降、子どもの死亡が減るペースが60%以上落ちていると指摘しています。持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて「軌道を外れている国が多すぎる」というのが、ユニセフの見方です。
なお、UN IGMEの推計は毎回データと手法を更新するため、前回の報告(2023年の推計480万人)と単純には比べられないと注記されています。
UN IGME報告(2026年3月)の主な数字
・5歳未満の死亡:490万人(2024年)、うち新生児230万人
・5〜24歳の死亡:210万人
・地域別:サハラ以南アフリカ58%、南アジア25%
・新生児の主な死因:早産の合併症36%、分娩時の合併症21%
8割以上が2つの地域に集中
5歳未満の死亡の58%はサハラ以南アフリカ、25%は南アジアで起きています。サハラ以南アフリカでは、主要な9つの感染症が5歳未満の死亡の54%を占めるのに対し、ヨーロッパ・北米では9%、オーストラリア・ニュージーランドでは6%でした。紛争や脆弱な状況にある地域で生まれた子どもは、5歳までに亡くなる可能性がそれ以外の地域のほぼ3倍とされています。
主な死因と、初めて数えられた栄養不良
報告書が示す主な死因は次のとおりです。
- 新生児:早産による合併症が36%、分娩時の合併症が21%
- 生後1か月〜5歳未満:最も多いのはマラリアで17%
- 生後1か月〜5歳未満の5%にあたる10万人超が、重度の急性栄養不良を直接の原因として死亡(今回初めて独立した死因として推計)
ユニセフは、栄養不良は免疫を弱め死亡記録に残りにくいため、この数字は実態より少ない可能性があると述べています。また、国際的な援助の減少が母子保健の取り組みに影響していることにも触れています。
マラリアの世界の状況はマラリアは世界で2億8,200万人|WHO世界マラリア報告2025、子どもの予防接種の状況は予防接種を一度も受けていない子どもは1,430万人|WHO・UNICEF推計で紹介しています。
参考:ユニセフ(UNICEF)プレスリリース「Progress in reducing child deaths slows as 4.9 million children under five die in 2024」(2026年3月18日)、UN IGME「Levels and Trends in Child Mortality」
※この記事は公的機関が公表した統計・制度情報を紹介するもので、特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。健康上の不安がある場合は医療機関にご相談ください。
——Value Village編集部




