
世界のはちみつ生産は年189万トン アフリカが伸び、日本の自給率は約6%
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朝のトーストやヨーグルト、紅茶に少し垂らすはちみつ。身近な甘味ですが、世界で毎年どれくらい採れていて、日本はどこまで自分たちで賄えているのでしょうか。国連食糧農業機関(FAO)と農林水産省の公表値から見てみます。
世界の生産は年189万トン、伸び率トップはアフリカ
FAOが2025年5月の「世界ミツバチの日」に公表した資料によると、2023年の世界のはちみつ生産量は約189万4千トンでした。地域別で最も伸び率が高かったのはアフリカで、年間約22万3千トン、世界全体の約12%を占めるまでになっています。アフリカ最大の生産国はエチオピアで、世界でも10位に入ります。
FAOは、はちみつが量の面だけでなく、小規模農家の現金収入や森の保全と結びつく産品であることも強調しています。巣箱を置くのに広い農地は要らず、森を残したまま収入を得られるためです。
はちみつより大きい「受粉」の価値
同じ資料でFAOは、ミツバチをはじめとする送粉者(花粉を運ぶ生き物)の役割に触れています。世界の主要な作物の75%、野生の花を咲かせる植物のほぼ90%が送粉者に頼っており、送粉者がいなくなると世界の作物生産の最大8%、年およそ5,770億ドル相当が失われるおそれがあるといいます。りんごやいちご、アーモンド、カカオなど、スイーツの材料の多くもこの恩恵の上に成り立っています。
日本は国内生産約2,600トン、消費の大半は輸入
農林水産省の資料によると、日本の2023年(令和5年)のはちみつの国内生産量は約2,600トンで、前年からわずかに増えました。生産上位5県で全国の約4割を占めます。一方、国内消費量は約4万5千トンで、自給率は約6%にとどまります。私たちが口にするはちみつの9割以上は海外から来ている計算です。
だからこそ、国産のはちみつは花の種類や産地ごとの個性を楽しむ「選ぶ食材」としての人気が高まっています。アカシア、れんげ、みかん、そばなど、ラベルの蜜源を見比べると、色も香りもまったく違うことに気づくはずです。
この記事のポイント
・世界のはちみつ生産は2023年に約189万4千トン(FAO)
・伸び率が最も高いのはアフリカで、世界の約12%を生産
・主要作物の75%が送粉者に依存。失われると年約5,770億ドル相当の影響
・日本の国内生産は約2,600トン、消費約4万5千トンで自給率は約6%(農林水産省、2023年)
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参考:国連食糧農業機関(FAO)「World Bee Day 2025」公表資料(2025年5月)、農林水産省 畜産局「養蜂をめぐる情勢」
——Value Village編集部




